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遊学の森トラスト

遊学の森トラスト in 安房鴨川

2007稲刈レポート(3)

稲刈りレポート     

第一日目の朝、クロの散歩に出かけた。
クロの散歩コースにちょっと驚きつつも、
柿や栗がもうなっていることや、においや光がまったく違うことに気がついて
途端にGWに初めてこの鴨川にやってきたときを思い出すようだった。
GWの田植えから稲刈りまで私が鴨川のこの田んぼにやってくることは
できなかったけれどもきちんと稲は育っていた。

時たまのぞくこのブログと蛭田さんからの話で、
草取りをしたり、イノシシ対策をしたりと話に聞くことはあっても、
やっぱり実感はできていなかった。
だから、ちょうどクロの散歩コースで坂を下りきって田んぼに穂が見えたときに、
あぁちゃんと育っていたんだなぁと思えた。
PICT0300.jpg

台風の影響で田植え足袋をはいての稲刈りになった。
はじめはなれない鎌も三分の一を過ぎる頃から
だんだん調子よくきれるようになってくる。
一束一束つかむたびに、その成長の差を感じ、
進むたびに広がるコナギの群れに笑ってしまった。

少し疲れて腰を下ろしたまま、前を向いた。
目と同じ高さに穂が重く頭を下げて顔にかかってくる。
そこだけに焦点を当てて眺めれば、
バッタみたいに穂の先についてじっとしている気分になる。
うわーうわー、あぁ、おっきい。
PICT0306.jpg

順調にいっているように見えた稲刈りも、
ぬかるむ泥が足をすくい段々と体力を奪っていく。
そして、私たちは日暮れにせかされるようにして、
なんとか稲刈りを終わらすことができた。
しかし、それもつかの間今度は、
日が暮れきる前に稲を運びきらなければいけない。
もう、稲刈りよりもここからの作業のほうが、「ザ・全身労働」であった。
結局、日暮れには間に合わず、半分ほどの稲を残しながらも帰ることになってしまった。

現在の農家では、この作業はすべて機械ですんでしまう、
そう田中さんが言っていた。
機械化する社会。それが一番よく現れているのは、農家なのだそうだ。
土の中に生まれた機械。
田んぼや畑で機械を押す場面を何度か見たことがあるが、
自分自身で体を動かしてその作業をやった今、
機械が土の中でその労働を変わりに行っているということに、
何かぼこっと土から異物が出てきたかのような違和感をおぼえた。

翌日は少し前日の筋肉痛を感じながらもやっとのことで稲を移しきり、
それからあべさんのおいしいおいしいご飯を
「たべすぎっ!もうだめ!」
ってほど平らげて、次は稲をまとめる作業に。
これも長く根気の要る作業。一山終わったところで帰ることになった。
PICT0322.jpg

帰りの車の中で窓枠にずっと張り付いて離れないバッタが一匹いた。
稲を運ぶときに車にのってしまったのだろう。
約3時間、鴨川から突如車の中で、東京に運ばれてしまったバッタは、
なにを思っているのだろうか。

中野綾子
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