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遊学の森トラスト

遊学の森トラスト in 安房鴨川

6月2日 草取りレポート

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 満月の夜、また鴨川へ向かった。田植えからちょうど一ヶ月。
微風にゆれる苗の広がりを目にすると、
大きくなっているんだなあ、と感慨深い。
柱の傷じゃないけれど、
成長を目の当たりにしながら育てていくんだな。
青い穂並を見ていると胸がすく。

 しかし!苗を凝視すると、
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白っぽい絣が繊維に沿って所々入っていることに気が付く。
そこは枯れかかっているようにも見える。病気?
田中さん曰く、
「イネミズゾウムシやないか!?」
この虫、ついには苗の根っこまで食べて、根をぐらぐらにゆるがすそうだ。
田んぼの周りの草がイネミズゾウムシの温床になるらしい。
なので、田んぼの周囲は徹底して草刈をするらしいのだが・・・
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ここに主に生えているのはシロツメクサ。
その草むらに少々見惚れてしまい、草刈が根こそぎとはいかなかったようだ。
緊急事態発生である。
急遽、予定されていた草取りの他にイネミズゾウムシ対策が加わる。
 
 田んぼにそっと足を入れる。田植え足袋からから出た脛がひやんとする。
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水面下、苗の周りに、背の低いわけぎのような草が
ぴょんぴょん生えているのだが、それを取っていく。
両手十本の指を熊手のように見開き、かき回し、そうやると取りいいのだそうだ。
草が大きくなれば根っこも厄介になり、草取りが難儀になるという。
やはり、中腰になって自分の持ち列を進んでいく。
太陽で、田んぼの中は温泉のようだ。草を掻くと、みどりの藻と泥んことが
手に絡まってもずくを触るようで何とも心地良い。からだが火照る。
頻りにホーホケキョ。鶯というのは冬以外はいつも鳴いているという。知らなかった。
  
 翌日はイネミズゾウムシ対策。この虫は灰を被ったような小さな穀ゾウムシのよう。
イネミズゾウムシがくっついていない苗もあれば、一本に三、四匹群がっている苗もある。
じゃあ、農薬でも撒きましょうかともいかず、
「これしかないんちゃうか」
と田中さん。
虱潰しである。一匹一匹を地道に指で潰していくのだ。
果てしのない気持ではあるが、イネミズゾウムシの撲滅をはかる。
全体に灰色っぽいので目立ちにくく、
親指と人差し指で潰すとぶちんという手ごたえがある。
潰そうとした矢先、逃げられ、泳ぐイネミズゾウムシを追跡するのだが、捕獲は難しい。

 こうしてイネミズゾウムシを探していると、
田んぼの中のさまざまな生きものに気付き始める。
まるまるとしたおたまじゃくしや虫を食べるという蜘蛛が自在に泳いでいる。
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苗には羽化したばかりのトンボ。一本に抜け殻とトンボが止まっている。
ホタルも苗を止まり木にして、オスとメスの営み。名前の知らぬ虫たちもいた。
みなその発見がうれしくて、自分だけに留めておけず、あっと声を上げて報告しあう。
田んぼの中というもうひとつの世界に魅せられていく。
しんどい腰も何のその、もっと目を凝らしたいと思う。にぎやかで豊かなのだ。
生きている虫も死んでいる虫も一緒くた。
 
 ここ鴨川だってぎりぎりのところにあるのかもしれない。
農薬を使ってしまったら、虫にとってもピカドンだろう。
そして、有機農で作物を収穫するということの大変さ。
今回の宿敵イネミズゾウムシが教えてくれたことである。

ほー ほー ホータル来い。
そっちの水はにーがいぞ、こっちの水はあーまいぞ。

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 農作業の行き帰り、咽の渇きを癒してくれたのが、甘酸っぱい桑の実。
七人の大人たちが木に群がって、指先が紫になるのも忘れて取って食べた。
クロも食べた。
 
 イネミズゾウムシだけではない、つぎはイノシシ対策!
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(村上小百合)
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